日本全国に様々なマンション管理会社があります。「どこの管理会社がよいのだろう?」「何を基準に決めたらよいのだろう?」な ど不安をお持ちの方が多いと思います。
マンション管理会社を選ぶ際には、こちらを参考にしてください。
今までの実績について、説明はありましたか?
管理会社が、今までおこなってきたマンション管理の実績を教えてもらいましょう。
できれば、組合のみなさんで、その管理会社が管理をしている(または、管理をしていた)近くのマンションに出かけてみて、その管理会社のいいところ、悪いところについてインタビューしてみましょう。
もちろん、すぐに教えてくれるかどうかは疑問ですが、何度か足を運んでいる間には同じマンション住民同士。
いろいろないいところや不満点を教えてくれるはずです。
長い付き合いを目指すなら、そこで手間を惜しまないようにしてください。
わからないことを教えてくれる管理会社ですか?
新築マンションではもちろん、今まで管理会社とおつきあいがあった場合でもいろいろな疑問は出てきますね?
たとえば、近隣で発生した駐車や騒音などの法律的な問題。ケーブルテレビや、インターネット回線の引き込みなど、今まで経験したことのないような、しかもややこしい問題などもいろいろ教えてくれたり、即答できない場合でもきちんと調べて回答してくれるような管理会社であることが重要です。
また、回答の場合に、自社に不利なことでも、マンションにとってどうすればいちばんより良い方法かを考えてくれる管理会社を選ぶことが重要です。
管理費、消耗品費など金額についての説明はありましたか?
なかなか、具体的な金額は聞きにくいものですが、ちゃんとした管理会社なら一般的にいう「メニュー」をもっているものです。
月額の管理費だけではなく、消耗品についても、説明がなければいけません。
たとえば、その管理会社が契約しているほかのマンションなどと比べて、共有部分の蛍光灯が異常によく切れたりしている場合には、電圧や回路の異常、使用している蛍光灯の品質などさまざまな要素を考えなければならないのです。
ありとあらゆる金額を系統立てて教えてくれる管理会社を選びましょう。
契約の時だけしか来ないということはありませんか?
どこの管理会社でも、新たなお客様はとっても魅力的です。
無論、それぞれのマンションの規模に差はありますから、できれば大きなマンションを顧客にしようと営業活動に力を入れています。
でも、新規顧客の獲得という営業活動に力を入れるということは、すでにお客様となっているマンションにはなかなか足を伸ばさない=用事があるのに来てくれないという不満につながりますね。
訪問周期をちゃんと定めて来てくれる管理会社。
取り立てて用事がなくても昔の酒屋さんやお米屋さんのご用聞きのように巡回してくれる管理会社を選ばなければなりません。
こういうところは、一番上の「今までの実績について、説明はありましたか?」でもご説明したように、管理会社が担当しているマンションでインタビューするのがよいでしょう。
目先のことだけではなく、将来計画も話し合ってくれていますか?
一般的にいうと、マンションの管理会社のすることといえば日常のメンテナンス=共有部分の消耗品の交換や、清掃など限られたことだけをしているという認識かもしれませんが、実際には、マンションの補修、改築や建て替えなど、大きな金額の動く業務がもっとも大きな部分なのです。
そのためには、月々住民の方々が支払っている管理費を、どう積み立てていくのか?運用はどうすればいいのかなど、長いスパンで考えていかねばなりません。
そのための、お手伝いまでも面倒見てくれる管理会社を選ぶことが大事です。
管理員、清掃員の人たちを、ちゃんと紹介してくれましたか?
これは、管理会社を選定してからの項目になりますが、マンションに常駐してくれている管理員や、定期的に作業してくれている清掃員の人たちをきちんと紹介してくれる管理会社を選ぶことが大切です。
住民の皆さんが、安心してなんでも相談できるためには、管理会社と住民の皆さんの橋渡しとなって窓口となる管理員の顔が見えること。
また、管理員と、管理会社との仲がいいこと。
こうでなくては、きめ細かなサービスは期待できませんね。
管理員や清掃員を、ちゃんと紹介してくれないような管理会社なら、見直しを考えたほうがいいかもしれません。